Don't disturb

田原俊彦の10枚目のオリジナル・アルバム『Don't disturb』は、1985年7月4日にキャニオン・レコード / NAVから発売されました。

背景

キャッチコピーは「レコードの中の僕聴いている あなた誰にも邪魔はできない」。前作『TOSHI 10R NEW YORK』から約7か月ぶりのリリースで、シンセサイザーやドラムマシンを多用した楽曲が特徴です。

リリース

LPレコード、CT、CDの3形態で発売されました。当時の音楽シーンを反映した多様なメディア展開となっています。

批評

CDジャーナルは、当時の田原俊彦を「一段と男らしくSEXYに成長した」と評価。楽曲の歌詞についても「少年の恋のあこがれを謳ったものから徐々に男性を意識した積極的なものに変わってきている」と分析しています。また、サウンド面では「夏の都会の恋をメイン・テーマにシャープで歯切れよいサウンドが広がる」と肯定的な評価をしています。

収録曲

ダーリン涙を見せて
Coolなままシェイク
切り札は一度だけ
Televisionの誘惑
愛情現象 ELEMENTS OF SEASONS
色男 SEXY NIGHT
ロックンロールで YEAH YEAH YEAH
もうあなたは自由に翔ぶがいい
禁じられた朝
SWEET ジャクリーヌ

楽曲解説

「愛情現象 ELEMENTS OF SEASONS」は、高橋幸宏が作曲と編曲を担当。当初はシングルとして発表予定でしたが、最終的にアルバム収録曲となりました。スクラッチを多用したヒップホップ要素を取り入れた、高橋幸宏の楽曲としては異色な作品です。都会的なサウンドと実験的な要素が融合した、アルバムの中でも異彩を放つ一曲と言えるでしょう。

『Don't disturb』は、田原俊彦の音楽性の幅広さと、時代を捉えたサウンドへの挑戦が感じられるアルバムです。彼のキャリアの中でも重要な作品の一つとして、今もなお多くのファンに愛されています。

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